新井学長による講演会が行われました①

活動記録
19日の講演会前の様子 中高生向けの講演に,市内市外問わずたくさんの生徒が来てくださいました!

 11/18~19にかけて,三次市に順天堂大学の新井学長をお招きして講演会を開催しました!

 両日の講演の様子をご紹介していきます!

広報担当
広報担当

こんにちは!サイト・記事の作成をしている広報担当です!

講演の内容を分かりやすくお伝えできればと思います!

よろしくお願いします!

講師プロフィール

講演に先立ち,講師のプロフィールを紹介します.

新井 一 (あらい はじめ)先生

昭和 54 年 順天堂大学医学部卒業
順天堂大学医学部脳神経外科

昭和 55~57 年 米国 NIH(Laboratory of Neurochemistry,NINCDS)
昭和 62~63 年 自治医科大学第一生化学
昭和 63 年 順天堂大学医学部脳神経外科 講師
平成 5 年 順天堂大学医学部脳神経外科 助教授
平成 7 年 米国フロリダ大学脳神経外科
平成 14 年~令和 2 年 順天堂大学医学部脳神経外科 教授
平成 20〜23 年 順天堂大学医学部付属順天堂医院院長
平成 23~28 年 順天堂大学大学院医学研究科長・医学部長

平成 28 年~ 順天堂大学 学長

平成 30 年~ 北京大学医学部客座教授 (Guest Professor)

この他,

  • 日本小児神経外科学会 理事長
  • 日本脳神経外科学会 理事長
  • 日本正常圧水頭症学会 理事長
  • 日本神経内視鏡学会 理事長
  • 厚労科研 難治性疾患政策研究事業 事前評価委員長

等を歴任されています.

~人生100年時代をどう生きるか~

 1日目は三次市民に向けた講演を行っていただきました.
 タイトルは【健康寿命100年を目前にして~健康総合大学からの提言~】
今後訪れるであろう高齢化社会をどう生きていくべきか,私たちは何をしていくべきか
医学的観点から講演していただきました.

広報担当
広報担当

私も気になります…若輩者ではありますが,今の段階から始められることもあるかも…!

 今回は,新井学長にスライド使用の許可をいただきましたので,スライドの写真を載せながら
紹介していきます.

高齢社会と介護問題について

 昨今,少子高齢化が進んで日本は高齢社会への道を突き進んでいるわけですが,今後さらに高齢化していくことが予想されています(一説によると,2000年代生まれの実に50%が100歳まで生きるらしいですね).

 そこで気になってくるのは介護の問題というわけです.

 性別にみた同居における主な悩みごとをまとめた棒グラフが以下になります.

性別にみた同居の主な悩みやストレスの原因割合. 家族の病気や介護が飛び抜けているることがわかります.

 今でさえこんなに悩んでいる方がいらっしゃるのに,50年後はさらに高齢者が増えると思うと結構厳しいイメージが湧きますね…

広報担当
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年々伸びていく平均寿命ですが,平均寿命が延びても,ピンピン動ける時間を長くすることができれば,人生をさらに充実させていける可能性が…!希望はありますね…!

講演会でもその辺りが触れられました.
いわゆる健康寿命と不健康余命です.
健康寿命とは読んで字のごとく,自分の足で立って歩き自分のことを自分で行える時間のことです.
不健康余命とは読んで字のごとく,要介護者になってから亡くなってしまうまでの時間のことです.

人生100年時代において,この健康寿命を延ばしていくことが大きな課題となっているわけです.
ちなみに現在,不健康余命は男性で9年,女性で12年あるといわれています(講演より).

不健康余命に陥る原因

広報担当
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不健康余命の期間をなるべく少なくして健康に長生きしたい…!したいのですが,一体何をどうすればいいのでしょうか…?

まずは傾向と対策を知らないと手の打ちようがありません.
なんだかテスト期間を彷彿とさせますね.

私は一夜漬けタイプでした.成績は推して知るべし…よい子は真似しないようにしましょう…

話が横道にそれましたが,以下の資料に対策の手がかりがあります.

介護が必要になってしまった原因がまとめられています.

認知症をはじめとして,脳卒中などの脳血管疾患,衰弱,骨折と続いているのがわかります.
円グラフ中に散在する赤文字の部分,それぞれ何を指すかについての説明がありました.

赤文字部分の説明
  • メタボリックシンドローム:虚血性心疾患や脳卒中の危険因子になる
  • ロコモティブシンドローム:運動器の障害のために移動機能が低下すること
  • フレイル:加齢に伴い気力・体力が弱まり身体機能や認知機能が低下する状態
  • サルコペニア:筋肉量が低下し,身体機能が低下すること.大腿骨頸部骨折の原因になる.

ともあれ,先の円グラフに書いてあるような病気を患ってしまうと,不健康余命に入る期間が早まってしまう可能性があるということですね.

大腿骨頸部骨折って?

大腿骨頸部骨折がなぜここまで危険視されているのか.
ズバリ予後不良率が非常に高いからです.

簡単に言ってしまえば,
骨折してしまったが最後,寝たきりになってしまう確率が非常に高いということです.

大腿骨近位部を骨折した場合の5年生存率です.

5年生存率ががんとほぼ同等であることがわかると思います.
たかが骨折と侮っているととんでもないことになってしまうわけです.

受傷後どのようなことが考えられるかを示した資料.合併症を引き起こすリスクが高すぎます…

平均入院日数も45日ほど.
高齢でほかに病気を患っていると,ほかの病気が一気に悪化する…ということもあるようです.

広報担当
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こ、怖いですね…2歳のころ骨折したことがあるのですが,

意外と治りが早かったイメージなので,ここまで重要視されているとは思いませんでした…

運動が解決の糸口に

 結局のところ,継続的な運動が一番効果的のようです.

運動しないとこういう悪いことが起きるようです.
脳の変性を抑制するという観点では,認知症にも効果があるということがわかります

週二回運動しているだけで

  • アルツハイマー病になる可能性:0.38倍
  • 認知症になる可能性:0.48倍

になるということだそうです.
こうやって考えてみると,運動の力は偉大ですね.

広報担当
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何か薬に頼るでもなくこれほどの効果があるというのもびっくりですね!

というか運動しなかったことで支払う代償重すぎません…?

座っているだけで寿命縮んでそう…

次のパートでは,たくさんある運動の中で何を一番やっていけばいいのか,間隔はどのくらいがいいのかなどを詳しくまとめていきます!

前半まとめ

このパートでは,高齢化が社会問題化している現代において,人生100年時代をどう生きていくのかについてのとっかかりをまとめました.

  • さらに充実した人生を送るためには,健康寿命をどれだけ長くできるかにかかっている
  • 介護が必要になる原因はさまざま
  • 運動が一番

次のパートが出来上がり次第記事を更新していきますので,もう少々お待ちください!
読んでいただきありがとうございました!

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